ヨーロッパの迷い方

海外旅行中級者のための旅行記

【各種手続に必須】海外旅行の入国審査で出入国スタンプを押すべき4つの理由

最近出入国スタンプを押されない

今回は、昨今デジタル化された出入国審査について少し言及します。

 

ここ数年は各国の入国審査=顔認証のデジタル査証になりつつあります。

その際、出入国のスタンプを押されることはありません。

(スタンプはなくとも)データ上は渡航、帰国の記録が残るからです。

 

実際はスタンプはある方がいいんです。

その理由を述べていきます。

 

入国審査で出入国スタンプを押すべき理由

イミグレで出入国スタンプを押しておくと何かと便利ですよ。

海外旅行保険の適用期間を提示しやすい

まずはこれ!

海外旅行や海外赴任で外国に渡航する際は保険に加入しますよね。

海外に滞在中、体調不良、盗難、事故・事件に巻き込まれる等がなければよし。

ただ、

 

  • 乗車していたバスが事故って怪我をする
  • 乗っていた座礁する
  • 信号がない道路を渡ろうとして車と接触する
  • スリに遭う
  • 飛行機が大幅に遅延して乗継できなくなる
  • コロナに罹患する
  • ホテルの備品を壊して多額の補償請求される

 

これらのことが『起こり得ない』と断言できますか?

幸いにも私は過去に起きたことがありません。

しかし万が一にでもこれらのことが起こったら海外旅行保険を使うしかないです。

 

こういう場合、海外滞在中、もしくは帰国後に保険会社に連絡します。

その際、出国日と帰国日を証明しなければなりません。

でもパスポートに日付のスタンプがなかったら…

 

あなたならどうやって物理的に証明しますか?ってことなんです。

 

スタンプなんて顔認証ゲートの後に押してもらえます。

それなら手間を惜しまずに押しておく方が無難です。

 

私はイギリスで何度やっても顔認証されなくて有人窓口に並ばされたことがあります😅

強制スタンプ!

howtogetlostineurope.hatenablog.com

 

②日本の社会保険料の支払に影響するから

海外旅行、海外赴任、海外留学を中長期でする人は、スタンプの有無で日本の社会保険料の支払問題に関係してきます。

 

例えば19歳~20歳にかけて半年海外留学する大学生。

日本人は20歳になったら(企業に就職していない限り)国民年金の加入が必須です。

帰国後は年金を後納しなければなりません。

その際「海外にいたので支払できませんでした」という証明が必要です。

これはパスポートの日付スタンプがあれば解決できるはずです。

(親が親切で子供の年金を支払ってくれるならいいですけど)

 

行政の手続きは色々面倒です。

証明する何かがないと更に複雑化して埒が明かないことも。

それを避けるためには自分で対策を練ることです。

 

③有人の入国審査で渡航歴が一目瞭然だから

次はヨーロッパや東南アジアを周遊旅行する場合。

パスポートのスタンプで渡航歴が分かった方が入国審査官には分かりやすいです。

 

特に日本人は2~3日ですぐに違う国に移動することが多いですよね。

休暇が長い欧米の人にとってはとても不思議に思えるそう。

タクシーやホテルの人と話していてもそれは伝わってきます。

 

タクシー「この町にはどれくらいいるの?」

私「3日です」

タクシー「えっ?それだけ?」

私「他の国も周りたくて」

タクシー「それにしても短すぎるよ。もっとゆっくりすればいいのに」

 

ということは多々あります。

短期間ですぐに移動すると、色々よくないことを疑われる可能性があるってことです。

 

  • 麻薬の運び人
  • 犯罪に加担して逃亡中
  • 違法労働(就労ビザなしで商売や売春をするなど)

 

私はスペインに3泊だけしてイギリスに移動した際(入国審査ではなく)出国審査で疑われました。

howtogetlostineurope.hatenablog.com

 

「たった3日かよ…何しに来たんだこの日本人」と言いたそうな顔で😅

実際に「スペインへは観光で?」と尋ねられました。

「普通に旅行だけど」と返しても審査官は納得がいかない様子。

最終的に「まあいいか。行きなさい」と許可してくれたけど、ちょっと面倒でした。

 

もしこの時、パスポートに出国スタンプがなかったとしたら…

審査官は更に謎が深まり、疑いを深めていたかも。

いつ日本を出ていつEUに着いたのか分からないからです。

日付のスタンプは意外と大事なのです。

 

現地の言葉か英語で『日本人の休暇は欧米のように長期ではない。そのため、数日で効率よく色んな都市や国を回っている』と説明できると快適に旅行ができます。

 

④海外赴任からの帰国後、各種手続に必要だから

もしあなたが中長期で日本を離れることになったら、行政の手続はどうしますか。

例えば、海外では会社の保険を使って生活したいたとして。

帰国して日本の各種手続をしたくてもできない場合はどうでしょう。

 

海外滞在中にコロナのようなことが再び起こったら?

大きな病気にかかって現地の病院で数か月間治療を受けていたら?

何かの事件に巻き込まれて長期で抑留されていたら?

 

運転免許証の更新などは絶対に滞りますよね。

予定より長くなった海外滞在から帰国し、手続を行おうとすると結構厄介です。

とりあえず帰国日を証明できる日付スタンプは何かしらに有効なはずです。

 

まとめ

日付スタンプは自分が思う以上に色々な状況で必要です。

顔認証の自動ゲートを通った後でもスタンプを押してもらって下さい。

ただしEUのシェンゲン条約国内では不必要に押すと不審に思われる(ことがある)のでご注意を😅