欧米路線はかつてない大改悪
新年明けましておめでとうございます。
お祝いムードもそこそこに大韓航空のHPを覗いたらマイレージの変更のお知らせが目に留まりました。
2023年4月1日発券分から今のマイルが大幅に変わるんですってよ、奥さん。
改悪の概要
何となくクリックして内容を読んでみるとかつてない大改悪でした。
以下は大韓航空のHPからの引用です。
赤の太字は私が強調したいこと、黄の太字は「お前う〇こだな!」と思ったことです。
特典航空券の利用
特典航空券および座席のアップグレード特典をご利用になる際に必要マイル数の基準が「地域別」から「飛行距離(マイル)」に変更になります。必要マイル数は搭乗区間の実際の距離によって決まるため、より合理的な基準に基づいて特典をご利用いただけるようになります。エコノミークラスを基準にすると、国際線計125路線のうち、64路線で必要マイル数が引き下げられます。必要なマイル数が変わらないのは12路線、引き上げられるのは49路線です。
現行の特典航空券に必要なマイルチャート
ということで実際に改悪される内容を見ていきましょう。
まずは現行のマイルチャートから。
ちなみにこれは片道の特典航空券に必要なマイル数です。
ピーク期というのは年末年始、旧正月、7月~お盆終わりまでのことを指します。
現行のマイルチャートでお得な路線
特典航空券を発券する場合、お得なのは青で囲った路線です。
東南アジアまで往復で35,000マイルで、インドやモルディブまで40,000マイルでエコ→ビジにアップグレードできるのはかなりお得だと思います。
欧米路線のエコも他社のマイレージに比べると高いけど、大韓比ならまあまあ。
2022年4月1日から実施される特典航空券のゾーン一覧
次に改悪予定のゾーンチャートを見てみましょう。
2023年4月1日発券分からゾーンが地域から飛行距離に変更になります。
日本⇔韓国でも細分化されていますね。
大阪は仁川と釜山で必要なマイル数が異なるようです。
東南アジアでもインドネシアだけゾーン6に分けられています。
ゾーン7は結構おもしろいかも。距離別になったからこその都市一覧ですね。
北米も西海岸と東海岸で差別化されています。
今まではハワイだろうがLAだろうがNYだろうが『北米』として扱われていたため飛行距離が長いほどお得でした。
2022年4月1日から実施予定の特典航空券に必要なマイルチャート
最後に『ゾーン別、特典航空券に必要なマイル数』です。
また、特典航空券の例として大韓はこのように示しています。
韓国を経由する旅程の場合も区間ごとにマイレージが加算され、特典航空券の利用も、搭乗区間に基づいたマイル数が必要になります(往復は片道の2倍など)。したがって、マイレージの加算および利用に一貫性をもたせるため、現行の韓国を経由する旅程の必要マイルチャートは運用されなくなります。2区間以上の旅程の場合、区間ごとにマイレージが必要になります。
この説明分かりづらいな。
つまりこうです。
今までは日本と韓国がアジア1というくくりになっていたから、日本⇔仁川⇔欧米で特典航空券を発行しようとすると韓国⇔欧米だけのマイル数でできていたけど、改悪後は日本⇔仁川、仁川⇔欧米とダブルでマイルを取るわよ!
( ^ω^)・・・スゲーわ。
でもね、大韓にも言い分があるらしいですよ。
要約するとこうなるんだって。
今までよりビジネスとファーストのマイル取得率を大幅に上げるから(ビジ125%→175%、ファースト165%→250%)、特典航空券に必要なマイル数を稼ぐのは寧ろ早くなるのよ!
( ´_ゝ`)フーンとしか言いようがないよね。
特典航空券に必要なマイル数の比較
改定前後の表を貼るだけでは分かりづらいので、もっと分かりやすくしてみました。
頑張って全ての就航都市を比較・検証しました。
枠内が青いところが改善されているところ、黄色いところが改悪されているところ。
ちなみにこの数値は往復の特典航空券に必要なマイル数です。
黄色枠が多すぎやしませんかね( ^ω^)・・・
西南アジアと欧米路線はこちらです。
改善路線が64、改悪路線が49ってうたってるけどさ、改善されたのは韓国⇔日本・中国の短距離路線だけで中長距離は軒並大改悪ですよ大韓さん!
こうして見ると、日本⇔仁川・釜山は、特典航空券に必要なマイル数が総じて少なくなっていますね。
が、欧米路線に関してはどうでしょう。
エコ往復が7万→8~9万、ビジ往復が12.5万→16~18万と大幅に改悪。
うげー。
特典航空券に必要なマイル数が改定された後、今よりお得になる路線
そんな中、マイル改変後にお得になる路線がいくつか存在します。
- 仁川、釜山⇔大体の中国路線
- 仁川、釜山⇔日本
- 仁川⇔デリー、カトマンズ
- 仁川⇔ウラジオストック
- 仁川⇔マニラ、ハノイ、ダナン、クラーク、セブ
- 釜山⇔グアム、ダナン
- 成田⇔ホノルル
- 仁川⇔ナンディ、モスクワ、サンクトペテルブルク、ドバイ、ブリスベン
たったこれだけか( ^ω^)・・・
長距離路線マイラーは普通に損じゃねーか(・д・)チッ
まとめ
変更前後の『特典航空券に必要なマイル数』を比較した結果をまとめるとこうでしょう。
現時点で大韓のマイルを5万~10万持っていて、中長距離路線(ハワイを除く)の特典航空券にしたい人は2021年3月31日までに現行のマイルシステムで航空券に換えた方が絶対にいい!
それが多少高くついたとしても、換えておくことをお勧めします。
マイルが足りない場合は片道だけでも換えておきましょう。