ヨーロッパの迷い方

海外旅行中級者のための旅行記

【60代の就業率50%超】海外旅行に行ける年数は人生で極僅かしかないよって話

海外旅行に行くこと

コロナの入国制限が解除され、ようやく海外に自由に行けるときがきました。

2023年3月現在、帰国するのにワクチン接種証明書という通行証が必要ですが、ほぼ制限なしで海外に渡航できるようになったことが嬉しいです。

 

しかし、好きなときに自由に海外に行くって実は恵まれているんです。

今回はそのことを少し語ってみます。

 

人生における自由に海外に行ける年数

日本人の平均寿命をご存知ですか?

ググったら男性が81歳、女性が87歳でした(小数点以下切り捨て)。

 

じゃあ健康寿命は?

男性が72歳、女性が75歳だそうです。

 

これを聞いて「海外に行ける時間、意外と長いじゃん」と思いますか。

私はそう思いません。

ということで、日本人の健康寿命72~75歳の間で、好きなときに海外に行ける実際の年数を見てみましょう。

 

0歳~22歳

この期間は基本的に勉強するとき。

大学生が頑張ってバイトすれば一人でも海外に行くことができます。

ただしビジネスクラスを使うような贅沢な旅はなかなかできません。

 

22歳~30歳

この間は仕事、結婚、出産、子育てが一気に来る年齢です。

結婚を考えていない人、または仕事より遊ぶことを優先している人だけが海外に行けます。

しかし20代で結婚、出産、子育てをする人は海外旅行どころではありません。

 

30歳~40歳

普通の人は祖父母が亡くなる時期です。

他にも子育て、親の介護、仕事など、子育て世代は毎日がいっぱいいっぱい。

 

例えば親戚に一人でも(病気などで)危ない人がいると海外に気軽に行くことは難しくなります。

そして、祖父母4人全員が鬼籍になるまで結構な年数がかかります。

 

私は20代のときに祖母を亡くしました。

それで4人全員鬼籍に入ったけど、そこから1年は葬儀や法事でバタバタして海外旅行はできませんでした。

 

40歳~50歳

30代に続き、子育て、親の介護、仕事、人によっては大病をすることがあります。

精神的に病む可能性だっていくらでもあります。

働き盛りとは言え、仕事以外の負担が多くなる時期ですしね。

子育てをしていると、一人で海外に行くなんてもってのほかです。

せめて子供が高校生になるまでは子供を置いて海外ってのは日本では無理な話。

 

たとえ子育てをしていなくても、この年代は管理職になったり、任される仕事が多くなる頃。

海外に行きたくても精神的に余裕がない人はたくさんいます。

 

50歳~60歳

この歳まで大病せず、子育てが終わり、祖父母・両親(パートナーの方も)が全員鬼籍になっていれば、ようやく海外に行けます。

ただし、足腰が元気で自分でたくさん歩き回れる人に限ります。

お金があってビジネスクラスで飛べる人ならいいけど、長時間エコノミーに乗って欧米旅行はきつくなる年齢です。

 

60歳~70歳

最近は定年の年齢が上がり、60代の就業は半分を超えています。

money-bu-jpx.com

 

各年齢の人口に占める就業者の割合(就業率)は60歳〜64歳が71.5%、65歳〜69歳が50.3%。70歳以上も含めた「65歳以上全体」でみると25.1%ですが、60代はまだまだ働いている様子が見て取れます。

 

60歳になっても65歳になっても何かしら仕事をしている日本人。

「いつになったら海外旅行に行けるの?」ってなりません?

 

70歳~80歳

今の日本は70歳でも就業率は2~3割です。

男性も女性も健康寿命の終わりが近づいているのに。

 

確かに仕事を持つ方がボケにくいし体も衰えにくそうだけど、結局死ぬまで海外に行けないじゃん。

 

それと、70代になると海外旅行の保険料が一気に上がります。

 

まとめ

まとめるとこんな感じかな。

 

  • 大学を出て、結婚して普通に仕事と子育てと介護をしたら自由に海外に行ける年数なんて健康寿命が尽きるまで存在しない
  • 子供がぐずらない年齢になったら子供連れでじゃんじゃん海外に行くべき
  • 子供が大きくなったらなんて考えていたら自分が大病したり介護があったりで結局行けない
  • 子育てがなければ20代~70代前半まで比較的自由に海外に行ける
  • ただし、祖父母や親の介護(結婚していたら祖父母と両親の数は倍)、親戚の病気などで行けない時期が一定期間ある

 

結局、時間とお金がある時に無理してでも海外に行っておけって話です。