【結論:総合的に楽しめるのはオペラ座の怪人】
ロンドンやニューヨークで本場のミュージカルを見るのって最高の贅沢ですよね。
本場のミュージカルは日本のそれとは迫力も俳優の実力も桁違いです。
いい席で見ると一回につき1万円以上しますが、観劇すればそれだけの価値があったと納得します。
今はネット検索をすれば観劇ついての旅行記を簡単に見つけることができる世の中です。
でも「結局どれを見れば楽しめるの?」「ミュージカルなんて普段見ないけど折角ロンドンに行くなら見てみたい」「どれを見れば大枚はたいても無駄と感じないの?」は結局のところ余り分からないんですよね( ^ω^)・・・
これまでニューヨークとロンドンで代表的な4作品を観劇した私が、4大ミュージカル作品を①物語の分かりやすさ、②作品自体が万人受けするか、③衣装・大道具の豪華さ、④歌・踊りの見応え、⑤英語が分かりやすさの5点(+総評)に絞ってそれぞれ5段階でランク付けして書いてみます。
日本でもそこそこ舞台観劇をしているのでミュージカル初心者の方に適度な助言ができると思います。
ちなみに1が(´ε`;)ウーン…で5が(´∀`*)イイワネです。
この4作品は恐らくこれからも続いていく作品です。参考になれば嬉しいです。
【美女と野獣】
①物語の分かりやすさ … 5
何となく見ているだけでも話の流れをつかめます。
②作品自体が万人受けするか … 4
大人の男性には少々つまらなく感じると思います。子供と若い女性向けでしょう。
③衣装や大道具の豪華さ … 4
ベルのドレス、お城の大道具小道具は見事です。
④歌・踊りの見応え … 3
言うほど踊りはないです。上手な歌と踊りを期待している人には向かないかも。
⑤英語の分かりやすさ … 4
ご存知の通り元がディズニーなので難しい英語は余り使われていません。
★総評★
アニメなり実写なり、映画を見たことがあればもっと世界観に引き込まれると思います。
ただカップや蝋燭が基本的に人のサイズなのでアニメとは少々違った印象になりますね。
歌や踊りが比較的少なめなのは個人的に(´ε`;)ウーン…子供や若い女性向きの作品です。
【マンマ・ミーア!】
①物語の分かりやすさ … 4
3人のお父さん候補が出てきて一悶着する場面は少し分かりづらいかもです。
②作品自体が万人受けするか … 3
アバをリアルタイムで聞いたシニア世代と若い男女向けだと思います。子供には向かない。
③衣装や大道具の豪華さ … 3
衣装も大道具も至って普通です。これに関しては実写映画の圧勝。
④歌・踊りの見応え … 5
上演時間の半分以上は歌と踊りです。特に大勢でユニゾンで踊るシーンは圧巻。
歌・踊りと台詞のバランスが絶妙なので作品として見やすいです。テンポがいい!
生オーケストラ演奏なのも本場のミュージカルならではです。
⑤英語の分かりやすさ … 3
普通の若者英語なので早く喋ることがほとんどです。
事前に実写映画を見ておく&映画のサントラを聞き込んでおくといいです。
ノー予習で行くと若干置いてけぼり感を味わうことになると思います(;^ω^)
★総評★
主な登場人物が5人程度なので見ていて物語や流れが非常に分かりやすいです。
主要人物5人のソロ曲がどれも印象的で、それぞれの葛藤などを上手く表現した歌に引き込まれます。
観劇後にとってもハッピーな気持ちになれる作品です☆
【レ・ミゼラブル】これだけタイトル表記の画像でなくて申し訳ない( ^ω^)・・・
①物語の分かりやすさ … 2
Wikiのあらすじを覚えるまで読めば何とか…
②作品自体が万人受けするか … 3
フランス革命などの歴史的背景(知識)を知らないと余り楽しめません。
また、登場人物が多過ぎて舞台上が大渋滞になることが多々あります。
どこを見ればいいのか…今話はどういう流れなんだ…などと考えている内にどんどん場面が切り替わっていくので衣装や大道具・小道具、俳優の表情などをじっくり楽しみたい私のような人には向きません。
③衣装や大道具の豪華さ … 5
スパンコールやラメをあしらった煌びやかなドレスや、争いの怖さを物語る防護壁など見応えたっぷり!
一方で数分間ボロ雑巾みたいな布をまとっているだけという場面もあります。落差…
④歌・踊りの見応え … 5
レミゼの踊りに関しては数で物言わせている感が否めない(;^ω^)
それでもキラキラのゴージャスドレスで皆が激しく踊っているシーンは見物。
歌は「見ている側がどの登場人物に感情移入するか」によるでしょう。
私はエポニーヌの歯がゆさとジャベールの絶望感を表現したソロで涙してしまいました。
⑤英語の分かりやすさ … 1
レミゼは基本的に普通に演技している中で突然歌い踊り出す作品ではありません。
幕が上がった瞬間から超絶早口で台詞を歌に乗せ、終わるまでずっと歌、歌、歌です。
つまりネイティブかそれに近い人でないと台詞はほとんど聞き取れない( ^ω^)・・・
だからネタや笑いどころでは面白さが分からなくて残念な気持ちに。
唯一聞き取りやすいのがスローテンポの、オケ部分も大人しめのソロ数曲です。
★総評★
英語に苦手意識がある人は見ない方がいいです。
内容を頭の中で確認している内にどんどん話が進んでいって歌だけで終わります。
登場人物も多く複雑で、一人が何人もの役を演じているため着いていけず混乱する可能性も。
歌に聞き惚れていても余韻もなくすぐに次の場面にいくのが私は無理でした。
それでもフランスの歴史に興味がある人や豪華な衣装で歌い踊るのを見たいのであれば台詞を覚えるまで実写映画を何十回も見るといいと思います。
子供は勿論、世界史の最低限の知識がない若い人には向いていません(;^ω^)
ついでに言うとレミゼは中年~初老の男性が主人公の作品です。
若い男女が主人公で麗しく舞い踊る作品を見たい方にもお勧めしません。
ジャン・バルジャンは何だかんだ薄汚い衣装のシーンが多いですから( ^ω^)・・・
【オペラ座の怪人】
①物語の分かりやすさ … 4
事前情報がなくとも話の流れや雰囲気で大体内容をつかむことができます。
②作品自体が万人受けするか … 5
一見ダークな世界観だけどゾクゾクやドキドキが盛りだくさん。
③衣装や大道具の豪華さ … 4
ベテラン主演女優、クリスティーヌやバレエダンサーの衣装は細部までこだわってあって本当にきれいです。
ラインが美しいだけでなく楽屋でのクリスティーヌのガウンやレースのドレスにも見とれます。
物語序盤のオペラ作品のリハや上映シーンでは大道具も小道具もどれも素敵。
④歌・踊りの見応え … 5
オペラ座の怪人と言えばベルのソロ!これを聞くだけで1万円払う価値はあります。
オケの生演奏の迫力も相まって、怪人を始め他の俳優のソロも皆レベルが違います。
抑揚をつけつつ台詞を歌に乗せて感情を表現する凄さ。
⑤英語の分かりやすさ … 3
早口ではないので比較的分かりやすいかな。
★総評★
圧倒的な世界観、メイン俳優のソロ、生演奏だからこそ感じる怪人の怖さ、衣装の豪華さ、一人一人の俳優の存在感、どれも最高です。
恋愛感情が分かる年齢であれば子供も楽しめる作品だと思います。
一応予習としてサントラを買って曲を覚える、映画版を見る、をしておくとより楽しめます。
観劇した後は「本場のイイモノ観たー!」という気分になれます(*´▽`*)
お姫様と王子様の夢物語を見たいなら美女と野獣、ハッピーな気持ちになれるマンマ・ミーア!、人の汚さ(心も衣装も)を見たくて早口英語でも大丈夫な頭の回転は速い人はレミゼ、余り考えずに見ても世界観に引き込まれるオペラ座。
どれも世界最高のエンターテイメントです。あなたはどの作品を見たくなりましたか(*´艸`*)